日本価値創造ERM学会は、2007年5月の設立当初より、価値創造とリスクの2つの観点で、
- 社会全体を視野に入れて企業経営の有効な価値創造プロセスのあり方に関する調査研究の交流の場を提供する
- 社会において価値創造ERMに係る学習プロセスとして機能することにより、日本企業の経営力を高める
を念頭に、数多くの地道な活動を積み上げて参りました。
本学会の会員は、事業会社(経営企画、リスクマネジメント、IT企画、財務、内部監査、研究開発等)、やコンサルティング会社および金融機関に所属する実務家、ならびに大学や研究機関の研究者で構成されています。企業の役割は従業員・顧客・投資家をはじめとする社会に対して価値を創造し提供することにあります。会員はその価値創造の活動には、リスクに関する認識と評価の裏付けが不可欠であるとの基本的な考えを共有しています。
本学会の特色は、ERM研究の成果を「理論」にとどめず、事業経営の立場と投資家の立場での相互の議論展開を踏まえた「実践」を重視した取り組みにあります。
これまでの本学会でのERM研究を通じた知見をベースとして、近年ではESG、SDGsに関連する分野の研究者・実務家による活発な研究成果の情報発信、テクノロジーの新潮流の展望と新しい社会・企業・人材のあり方の探求に関する研究活動が実施されるなど、活動領域を拡大しています。
最後に、このような本学会の設立趣旨と活動に賛同いただく方の入会を歓迎いたします。
日本価値創造ERM学会会長 加藤 晃
(1)日本価値創造ERM学会(JAVCERM)活動の全体像
(2)学会誌「JAVCERM Journal」(電子ジャーナル)等の刊行