会員各位
日本価値創造ERM学会 創立10周年記念シンポジウム第4回(最終回)を下記の通り、開催いたします。
是非、ご参加くださいますようお願い申し上げます。
記
日本価値創造ERM学会 創立10周年記念シンポジウム 第4回(最終回) 11月18日(金) のご案内
■テーマ: 「企業における価値創造ERMの実践」
~多様な実践の形態からERM実践のあり方を考える~
■日時: 2016年11月18日(金) 16:30~18:30 (18:40~懇親会)
■場所: 学士会館 2階 202号室(千代田区神田錦町3-28 )
■プログラム
●主催者あいさつ 16:30-16:40
●第1部: 基調講演 16:40-17:30
城西国際大学特任教授 日本価値創造ERM学会設立会長 刈屋 武昭
「経営と価値創造ERM ~ショッピングセンターを事例として」
【要旨】
事業会社における戦略的価値創造ERM経営思考法は、自らの事業に変動を与える下方リスクと上方リスク(機会)を理解し、収益機会を最大活用することである。これを日々のオペレーションへの対応と戦略的対応に実践していくことを、ショッピングセンター(SC)のERM経営の場合について議論する。「モノからコトへ」の購買行動の変化の影響がSCでも進み、環境の進化に適切に対応しないと、商業用施設ビジネスのサステナビリティ(集客力の維持向上)の基礎が失われていく。
この講演では、「ERMとは、企業が価値創造する上で直面する不確実性を評価し、経営する理念目的に対して、戦略、プロセス、人材、技術、知識を整合的に統合する、構造化・規律化されたアプローチであり、ビジョン、戦略的目的と整合的なリスクマネジメントプロセスである」を基礎として、SCの各個別施設経営ごとに、リスクを抑制しながら収益最大化の基礎となる、①直接的な顧客であるテナント・ポートフォリオの選択とテナント経営問題、②変動・固定賃料の最適比率の導出、③進化イベントの識別と対応問題、を中心として議論する。議論は、刈屋・山村編著『商業用不動産施設の戦略的経営ー価値創造ERMによるリスク・リターンの最適化戦略』(プログレス社)を参考にする。
【プロフィール】
一橋大学経済研究所教授、みずほDL・FT理事、京都大学金融工学研究センター長、明治大学ビジネススクール教授、シカゴ大学ビジネススクール客員教授などを経て現職。ミネソタ大学PhD、九州大学理学博士、一橋大学名誉教授。日本金融・証券計量・工学学会、日本不動産金融工学学会、日本保険・年金リスク学会、日本価値創造ERM学会の設立会長。
著書に『金融工学とは何か―リスクから考える』(岩波新書)、『不動産金融工学とは何か―リアルオプション経営と日本再生』(東洋経済新報社)、編著『天候リスクの戦略的経営』(朝倉書店)、『ブランド評価と価値創造-モデルの比較と経営戦略への適応-』(日経広告研究所)、『賃貸・分譲住宅の価格分析法の考え方と実際』(プログレス社)、監訳『戦略的事業リスク経営』『収益を作る戦略的リスクマネジメント』(東洋経済新報社)など
●第2部: パネルディスカッション 17:30-18:30
「企業におけるERMの実践 ~実務担当者からの提言」
<パネリスト>
日産自動車株式会社 グローバル内部監査室 主管(コ ーポレートリスクマネジメント) 菅原 正
関西大学大学院 博士課程前期過程
( 前株式会社ユー・エス・ジェイ 法務部兼総務部 コ ンプライアンス・リスク担当 次長) 大森 勉
東京ガス株式会社 リビング企画部 ライフバル監査役チーム 担当副部長
兼 日本価値創造ERM学会 副会長 吉野 太郎 (兼モデレータ)
【論点】
価値創造(毀損防止を含む)おけるERMは、業種および個別企業の特性・事業環境に応じて行う必要があり、多様であるため、自社に適したERMの実践方法を見出しにくいのが現状である。そのため、企業における価値創造ERMの実践とはいかなるものであるか、それを実現するためには何が必要なのかを事例に基づき、実務家の視点から議論することにより、ERMの実践に向けた一つの視点を提供したい。なお、議論は①ERMに求められる役割・機能、②構築すべき組織・機能とモニタリングのあるべき姿、③ERMを実践する中で遭遇する課題と対応の3つの観点から行いたい。
【プロフィール】
<パネリスト>
日産自動車株式会社 グローバル内部監査室 主管(コーポレートリスクマネジメント) 菅原 正 (すがはら ただし)
1984年千葉大学人文学部法経学科卒業。同年日産自動車株式会社入社。2000年財務部に異動し、グローバル保険プログラムの構築やキャプティブ保険会社の活用によるリスクファイナンスを推進。損害防止の観点から、地震・台風等の自然災害対策にも取組みを拡大。2007年グローバル内部監査室に異動し、全社的リスクマネジメントの仕組みを構築。現在に至る。
2005年経産省産業資金課「リスクファイナンス研究会」委員。2005年経産省工業標準調査室「事業継続計画ワーキンググループ」委員。2012年ISO22300シリーズ(事業継続)JIS原案作成委員会委員等を歴任。主な論考に『リスクの識別と分析に関する実務的観点からの考察』(日本内部統制研究学会)
関西大学大学院 博士課程前期過程
前株式会社ユー・エス・ジェイ 法務部兼総務部 コンプライアンス・リスク担当 次長 大森 勉 (おおもり つとむ)
1987年金沢大学理学部化学科卒業。メーカー、商社、コンサルティングファームに勤務し、国内及び海外企業に関して広範囲なリスク管理を経験。近年では複合業種の集合体であるテーマパークを対象としたエンターテイメント産業でのERM、コンプライアンス、危機管理、BCP等に取り組む。2015年8月より関西大学大学院にて研究に従事。主なスコープはリスクマネジメント、コンプライアンス、リスクファイナンス。
著書に『リスク管理とディスクロージャー』(同文館出版)。講演にリスクマネジメント、リスクファイナンス、コンプライアンスの意思決定を基礎とした論題多数。
<モデレータ・パネリスト>
東京ガス株式会社 リビング企画部 ライフバル監査役チーム担当副部長 日本価値創造ERM学会 副会長 吉野太郎(よしの たろう)
1982年慶応義塾大学 経済学部卒業。同年東京ガス株式会社入社。2003年に監査部にてERMの導入を担当後、IR部(リスク管理グループ)を経て、総合企画部にてERMの運用、危機管理体制・BCP、内部統制(会社法)、およびそれらについての有価証券報告書等での情報開示等を2015年3月まで担当。2015年4月から現職。CIA(公認内部監査人)、CRMA(公認リスク管理監査人)、CCSA(内部統制評価指導士)、CFE(公認不正検査士)
著書に『事業会社のためのリスク管理・ERMの実務ガイド』(中央経済社)、『備えるBCMから使えるBCMへ 持続的な企業価値の創造に向けて』(共著 慶応義塾大学出版会)。主な論考に『企業が構築すべき実践的ERM』(新建新聞社)、『企業におけるERMの役割とその実施方法に関する考察』(日本内部統制研究学会)他
●懇親会 18:30~20:00
■参加費
<シンポジウム・パネルディスカッション>
参加者全員無料
<懇親会> ※当日受付にてお支払いください。
2,000円
■参加申し込み
参加される方は、以下を記入して日本価値創造ERM学会事務局までEメールでお送りください。
送付先:javcerm@meiji.ac.jp<mailto:javcerm@meiji.ac.jp> ※件名を「申込み」としてくださいますようお願い致します。
①氏名 :
②会員種別:(個人/法人/非会員)
③所属:
④出席予定:
●講演会+パネルディスカッション(出/欠)
●懇親会(出/欠)
申込み締切り 2016年11月14日(月)迄