第8回「2030年の社会・テクノロジー研究会」9月27日(金)のご案内

 ご興味のある方は事前にメール連絡のうえご参加ください(参加連絡先:mot@kanda.nit.ac.jp)。
 終了後は、神保町で懇親会の予定ですので、懇親会への参加についても連絡をお願いします。

【第8回研究会】9月27日(金)18:00~@日本工業大学・神田キャンパス(3階多目的ホール)

テーマ:SDGsとミッション駆動型企業―Tesla

報告者:薄葉真哉(うすはまさや)さん[PwCコンサルティング合同会社スペシャルアドバイザー、山崎情報設計(株)顧問]
 1979年富士銀行、88年〜99年Bankers Trust company(米金融機関)、その後金融会社を経て2005年みずほ証券入社、常務取締役兼執行役員。
専門は金融リスク管理。2017年7月より現職。

〈概要〉
 SDGsが注目される背景には、そもそも今現在の社会・経済の在り方が将来にわたって持続しえないという問題意識があると理解されます。
 現行の仕組み、資本主義はそもそも個別利害の追及が市場(価格)メカニズムを通じて社会全体の厚生レベルの向上につながるという理解を前提としていたわけですが、今この前提が問われています。その主要な理由の一つは価格に組み込まれない外部不経済、つまり環境汚染等が無視できないレベルに増大したことによると考えられます。

〈報告者のコメント〉
 私はあるきっかけで4年程前からTesla(電気自動車のメーカー)に注目していましたが、SDGsの議論を知って真っ先に思い浮かべたのがこの会社です。
 なぜならTeslaは、

  1. 大きな外部不経済(温暖化、大気汚染)の問題を解消することを組織の目的としている
  2. 株式会社という形をとりながら、mission > profitと明確にしている

からです。
 こうした組織が持続しえるとすれば、SDGsと言うmovement自体も持続可能である可能性が高いのではないでしょうか。
 Teslaがどういう会社で、何をやっているかを理解することによって、どうすれば、SDGsを社会に組み込んでいけるかを考える上のヒントになるのではないか…そんな風に考えていますが、私はアナリストではありません。単なる一投資家です。(もうすぐユーザーにもなります。)深い議論はできませんが、皆さんに「考えるきっかけ」をご提供出来れば幸いです。

※確定しています今後の予定は以下の通りです。

【第9回研究会】10月29日(火)18:00~

テーマ:「2030年の住環境を考える(仮)」

報告者:樋口佳樹さん(日本工業大学建築学部建築学科 准教授)

「2030年の社会・テクノロジー研究会」
 2030年の社会とテクノロジーを展望し、

  • SDGsについて、中小企業の視点でも理解を深め、価値創造とリスク管理の両面で企業活動としてテクノロジーを活用し具体的にどのように取り組み貢献すべきかについ様々な角度から意見交換
  • 社会課題に向き合い、最新テクノロジーの動向の研究と共に、その活用・実践を志向し、オープンで、自由度の高い「研究会」活動として実施