会員各位
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少子高齢化、デジタル化等の下での保険・金融機関経営
~変貌するビジネスモデルとERMアプローチ~
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保険業、銀行業等を取巻く経営環境は、少子高齢化やデジタル化の進展、超低金利継続等からより変化の度合いを高め、グローバルな競争的環境に晒されています。特にデジタル社会の到来により、金融業の競争相手は、既存の金融機関だけでなく、インシュテック・フィンテック業者や、eコマースの担い手等非金融部門にも及ぼうとしています。こうした変化の中で、保険・金融機関のビジネスモデルは既に大きく変容しつつあり、さらに変革が求められると考えられます、またERMアプローチの在り方もさらに進化する局面と思われます。 本フォーラムでは、生損保業界で経営戦略の策定を担う皆様より、この環境変化に対する考え方や具体的なアプローチ等についてアップデートを頂くとともに、金融業界では、金融庁の健全性政策に関する考え方の変化等、規制とビジネスモデルの展開をご議論頂きます。また、改訂版COSO-ERMの関係等もご報告頂く予定です。パネルディスカッションでは、少子高齢化、デジタル化の中での具体的なビジネスモデルと戦略、そしてERMの展開についてのご議論を共有させて頂き、今後のERMの在り方を展望したいと思います。
1.主催
日本価値創造ERM学会(https://javcerm.jp)
2.日時、場所
日時:1月22日(火) 15:30(受付開始)・16:00-18:15(セミナー)・18:20~(懇親会)
場所:日本工業大学 神田キャンパス(専門職大学院)3階
神保町駅下車徒歩2分(懇親会も同じ) http://mot.nit.ac.jp/outline/access/
3.プログラム
16:00-16:05 開会挨拶
日本価値創造ERM学会評議員 酒井重人
(グッゲンハイムパートナーズ株式会社代表取締役社長)
16:05-16:35 第1部 基調講演 Ⅰ
「第一生命グループ中期経営計画『CONNECT2020』の戦略」
第一生命ホールディングス 経営企画ユニット長 西村 泰介
【要旨】
第一生命グループは、2018年度より中期経営計画「CONNECT 2020」をスタートした。第一生命グループでは、これまで「事業基盤の拡大・分散」を進め、前中期経営計画(2015-17年度)では、グローバル3極体制を確立し、持株会社体制へ移行するなど、ガバナンスの強化も進めてきた。「CONNECT 2020」では、本邦生保グループのフロントランナーとして、「確立した事業基盤を活かした収益力の一層の強化」に取り組むべく、3つの成長エンジン(国内生命保険事業、海外生命保険事業、資産運用・アセットマネジメント事業)を、本中期経営計画のコンセプトである、「CONNECT(つながり・連帯・協働)」の視点から強化することで、さらなる成長を目指している。本発表では、「CONNECT 2020」の戦略について、ERMの観点も踏まえながら説明する。
16:35-17:05 基調講演 Ⅱ
「デジタル化が保険業界へ与える影響とSOMPOのデジタル戦略」
SOMPOホールディングス デジタル戦略部長 中島 正朝
【要旨】
第4次産業革命とも呼ばれるデジタル化の大変革が進む中、損保業界の競争環境は今後どのように変わっていくのか?中期経営計画の中でデジタル戦略を打ち出し、3年前にシリコンバレーと東京にデジタルラボを設立。業界の外からCDO(チーフデジタルオフィサー)をむかえ、傘下の介護事業を含めてグループをあげてデジタルトランスフォーメーションに取り組んでいるSOMPOホールディングスのデジタル戦略について説明する。
17:05-17:20 基調講演 Ⅲ
「金融庁の健全性政策基本方針案とCOSOERMの改訂」
日本価値創造ERM学会理事 安井 肇
【要旨】
2018年6月に金融庁は、今後の金融機関健全性評価の視点として、「リスクテイク、リスク管理、収益、資産の質、資本、流動性を全体として成り立たせるビジネスモデルを構築できているか」という案を示した。これは、金融機関を巡るリスクの所在と形態の変化がスピードを増し、変化への機動的な対応の巧拙が金融機関の将来を左右する状況となったのを反映している。この点は、17年秋に公表されたCOSOERM改訂と同じ観点に立ち、戦略策定とリスク管理の関係を進化させ、経営環境変化への迅速な対応を促す意味でのガバナンスの重要性が益々高まることに繋がる。本講演では、こうした点を概説する。
17:20-18:15 第2部 パネルディスカッション
「少子高齢化、デジタル化等の下での保険・金融機関経営~変貌するビジネスモデルとERMアプローチ~」
<パネリスト>
第一生命ホールディングス 経営企画ユニット長 西村 泰介
SOMPOホールディングス デジタル戦略部長 中島 正朝
日本価値創造ERM学会理事 安井 肇
<モデレーター>
日本価値創造ERM学会評議員 酒井 重人
【論点】
基調講演での、少子高齢化、デジタル化の中でのビジネスモデルと戦略をより掘り下げて頂きながら、ERMアプローチに必要とされる経営体制、リスクアッピタイトフレームワーク、リスクカルチャー、組織体での課題、人材育成等、具体的なレベルで議論を共有し、今後のERMの在り方の展望につなげたい。
【講演者略歴】
西村 泰介
第一生命ホールディングス株式会社 経営企画ユニット長。1995年4月、第一生命に入社。主計部・国際業務部などを経て、2015年より米国子会社であるプロテクティブライフへ出向。2018年より、現職。日本アクチュアリー会正会員、CERA。
中島 正朝
SOMPOホールディングス株式会社 デジタル戦略部長。1989年4月、安田火災(現損害保険ジャパン日本興亜)に入社。1998年に市場開発部にてインターネットマーケティングの担当、2002年に日本初のインターネット専用保険「海外旅行保険OFF!」を開発・販売。2007年からセゾン自動車火災に出向し、ダイレクト通販事業の立ち上げを行い、2008年に、インターネット火災保険「じぶんでえらべる火災保険」、2011年には、「おとなの自動車保険」を開発するなど、長期間保険のネットダイレクト商品開発とマーケティングに従事。2014年より、損保ジャパン日本興亜経営企画部にてデジタル戦略の策定に携わり、2016年より現職。外部からCDOを採用し、「SOMPO Digital Lab」を東京・シリコンバレーに立ち上げ、現在はイスラエルにも拠点を設け活動中。
安井 肇
Sansan(株)シニアアドバイザー、モルガンスタンレーMUFG証券債券統括部顧問
東大法学部卒業、日本銀行入行。考査局(=現金融機構局)等でリスク管理高度化、不良債権処理、考査運営等の実務に従事。03年中央青山監査法人入所、06年あらた監査法人へ移籍。バーゼルⅡ対応等金融機関のリスク管理高度化に関するアドバイザリー業務に従事した後、あらた基礎研究助長として統合報告等の動きをフォロー。14年からJapan Business Assurance顧問(17年6月まで)、滋賀銀行社外監査役(同上)、15年からモルガンスタンレーMUFG証券顧問、17年から(株)Sansanシニアアドバイザー、滋賀銀行社外取締役。日本価値創造ERM学会理事、知的資産経営学会学術顧問を兼任。
酒井 重人
日本価値創造ERM学会評議員。グッゲンハイムパートナーズ株式会社代表取締役社長。東京大学経済学部卒業後、東京銀行、その後クレディ・スイス入社、投資顧問常務取締役等を歴任。98年スイス再保険会社入社、スイス・リー・キャピタルマーケッツ証券会社取締役東京支店長等を務める。09年よりソシエテジェネラル証券会社東京支店副社長。14年よりグッゲンハイムパートナーズ在日代表に就任、さらに現職として現在に至る。一般社団法人ジャパン・リスク・フォーラム理事・幹事代表。日本保険・年金リスク学会副会長、日本アクチュアリー会ERM委員会アドバイザー、経済同友会会員等。文部科学省有識者会議委員、経済産業省リスクファイナンス研究会委員等歴任。主な著作として、米山=酒井『保険ERM戦略:リスク分散への挑戦』(編著)、酒井=岡崎「保険・金融業界におけるストレステストとストレスシナリオーその現状と課題」、『企業のリスクマネジメント』(共著)、等。シカゴ大学MBA with Honors。CMA、CFP、JIBA損害保険仲立人資格。
○懇親会 18:30~20:00
【参加申込み】
参加される方は、以下を記入して日本価値創造ERM学会事務局までEメールでお送りください。
送付先:javcerm@meiji.ac.jp(件名を「セミナー申込み」としてくださいますようお願い致します。)
定員になり次第締め切らせていただきます。
①氏名 :
②会員種別:(個人/法人/非会員)
③所属:
④出席予定
●「第4回セミナー」(出/欠)
●「懇親会」(出/欠)
申込み締切り 2019年1月15日(火)迄
【参加費】 ※参加費は受付にてお支払いください。
<セミナー>
日本価値創造ERM学会 法人会員・個人会員 無料
非会員 1000円
<懇親会>
全員 1000円
以上
問い合わせ先:
日本価値創造ERM学会 JAVCERM事務局
〒101-0064 東京都千代田区猿楽町1-6-4 明治大学14号館4階
グローバルビジネス研究科資料室内
Email: javcerm@meiji.ac.jp
URL: https://javcerm.jp