【研究会参加申込先】 日本価値創造ERM学会事務局 ; javcerm@meiji.ac.jp
第1部 講演(15:00~16:30)
【要旨】
「価値創造経営に係る一考察」
~ケース:エーザイIRの理論的背景~
エーザイ株式会社 執行役 デピュティCFO&チーフIRオフィサー
兼早稲田大学大学院会計研究科・商学研究科非常勤講師 柳 良平
りそな銀行支店長、UBS証券エクゼクティブディレクター、エーザイ財務部長、IR部長等を経て現職。公職として、経済産業省企業報告研究会委員、東京証券取引所上場制度整備懇談会ディスクロージャー部会委員、米国公認管理会計士協会(IMA)日本支部常任理事、日本IR学会理事等の任にある。主な著書に、「企業価値最大化の財務戦略」(単著 同友館 2009年)、「企業価値を高める管理会計の改善マニュアル」(単著 中央経済社 2010年)、「MBAアカウンティング ケーススタディ戦略管理会計」(共著 中央経済社 2010年)、「コーポレート・ファイナンスの実務」(共著 中央経済社 2011年)、「日本型脱予算経営」(単著 同友館 2011年)、「企業価値評価を高めるための財務・IR&SR戦略」(共著 中央経済社 2013年)等がある。米国公認管理会計士、米国公認財務管理士、またThunderbird Graduate School of Global Management にてMBA with Distinction 取得。
【要旨】
定量的・定性的な「企業価値」が様々な論点から議論されていますが、本報告では定量的に把握できる「株主価値」あるいは「市場による企業価値評価」にフォーカスして、価値創造型経営、あるいは企業の財務戦略の立場から、企業価値の代理変数としてのEquity Spreadに着目して企業価値を論じていきます。具体的には、柳(2013)をもとに、ROEの重要性、資本コストの意識、ガバナンスと企業価値の連関を、Jensen(2002), Fernandez(2010), ACGA(2008)等の欧米の先行研究に加えて、希少性・新規性のある独自の世界の投資家サーベイ(協力:UBS)を根拠に議論を展開します。また、Dittmar(2007)を応用し、日本企業の「現金の価値」のディスカウントを実証と投資家サーベイで解き明かしてまいります。さらに後半では、前半の理論的背景をもとに、それを具現化する価値型経営のケース研究として、エーザイ株式会社のインフォメーション・ミィーティング等のIR公表資料を取り上げて、その論拠と外国人投資家との対話の実際をご紹介することにより、理論と実践の有機的結合、corroboration効果を訴求してまいります。加えて東証、経産省の諮問委員としての最新の議論と知見もご報告します。本件が、価値創造経営の一つの視点として、学会会員各位のご参考になりましたら幸甚に存じます。
【参考文献】「企業価値評価を高めるための財務・IR&SR戦略」(中央経済社 2013年)
○日時: 2013年10月18日(金)15:00~18:00
○場所: 明治大学 リバティタワー 1164教室(※建物と教室が前回と変わります)
http://www.meiji.ac.jp/koho/campus_guide/suruga/campus.html
○参加申込: (1) 参加者氏名 (2) ご所属 (3) 会員種別(個人/法人/非会員) を、
学会メールアドレス(javcerm@meiji.ac.jp)までお送りください。
【注】メール件名を「研究会申込」としてください。
○申込締切り: 10月14日(月) (資料準備のため、事前申込みにご協力ください)
○参加費: 法人会員(3枠) 無料 ※4名からは非会員枠になります。
個人会員¥2000- 非会員¥5000-(当日受付でお支払いください)